
iOSエンジニアは高収入?

iOSエンジニアの平均年収650万円は平均より41%高い水準になります。
現役エンジニアの中でもiOSエンジニアは高収入です。
日本の全体の平均給与は461万円(国税庁HPより)ですので、iOSエンジニアの平均年収650万円は平均より41%高い水準になります。
「iOSアカデミア」が独自に行った1481人の現役エンジニアへのアンケートなどから、iOSエンジニアのリアルな年収が解ります。
1481人のエンジニアに年収アンケートを実施

アンケートの概要
エンジニア1,481人に実施した年収に関するアンケート
※ITエンジニア→WEBフロントエンド+WEBバックエンド+iOS+Androidエンジニア
※WEBエンジニア→WEBフロントエンド+WEBバックエンドエンジニア
※スマホアプリエンジニア→iOS+Androidエンジニア
総数1,481人に対して、Androidを含めたスマホアプリエンジニアはわずか11%の162人。Webエンジニアに対して希少な人材であると言えます。
全体では希少なスマホアプリエンジニアですが、その中で見ると162中105人がiOSアプリエンジニアと割合が高くなっています。
世界的に見て日本はiPhoneのシェアが高い
世界シェア | iOS 27% | Android 72.2% |
日本シェア | iOS 66% | Android 33.8% |
※現状の需要について疑問の余地はないでしょう。
iOSエンジニアの年収データ!
日本の全体の平均給与は461万円(国税庁HPより)ですので、iOSエンジニアの平均年収650万円は平均より41%高い水準になります。
年収650万円以上の割合!

・Webエンジニア 21.5%
・iOSエンジニア 32.6%

iosエンジニア年収レンジ割合!
iosエンジニア年収レンジ割合

250万円未満 | 6.3% |
250~450万円未満 | 29.4% |
450~650万円未満 | 31.5% |
650~1000万円未満 | 21.1% |
1000~1600万円未満 | 2.1% |
1600~2000万円未満 | 6.4% |
2000万円以上 | 3.2% |
平均付近である450万円以上を含めると実に64.2%に上ります。
副業にも相性の良い開発は「月に数万円分だけ受注している」というフリーランスも多く、そういった方を含めてのこの数字ですから、平均以上の年収を狙うのは全く難しくないと言えます。
年収1000万円以上の割合!
日本での年収1000万円はかなり高所得な部類になります。ファイナンシャルフィールドの記事によればその割合はわずか5%となっております。
芸能人や経営者、スポーツ選手、一部のユーチューバーやインフルエンサー等を入れての5%ですから如何に稀有な存在かわかります。
気になるエンジニアでの割合は以下の通り。

・Webエンジニア 3.8%
・iOSエンジニア 11.5%
Webエンジニアの数字はほぼ日本全体の数字ですが、iOSエンジニアの数字は驚異の11.5%。全体の実に2.7倍です。
このことから、iOSエンジニアは年収1000万円以上も非常に狙いやすい魅力的な職業であることがわかります。
年齢層も大きなポイント!
統計の世界では「平均は信用できない」のが常識です。
皆さんも自分の会社の平均給与と自分の明細を見比べて「ぜんぜん違う・・・」と思ったことがあるでしょう。
年功序列型賃金制度がまだ残る日本では、所得も年齢も高く人数も多い上の世代が平均を押し上げているという現象がよく見られます。
ところが、今回のアンケートの対象はその平均年齢自体がなんと31.5歳です。
若さを強みにしやすいのもiOSエンジニアの大きな魅力です。一般的には「若いと稼げない」という日本にありながらも、平均年齢自体がなんと31.5歳で高い所得が狙えるのもiOSエンジニアの特徴です。
iOSエンジニアとして年収を上げるためには!
未経験からiOSエンジニアを目指し、そして就職後も安定して年収を上げていくためにはいくつかのステップを踏んでいく必要があります。
- SwiftとXcodeの基礎的な知識やスキルを習得
- 基礎知識を使ってサンプルアプリなどをゼロから制作する応用学習
- FirebaseやRealmなどサードパーティ製ライブラリの導入学習
- 個人アプリ(ポートフォリオ)開発とApp Storeへの公開
- ポートフォリオを使った就職活動
- 就職後の就業時間以外や休日を使った継続的な学習とアウトプット
※特に6の「継続的な学習とアウトプット」は、エンジニアとして年収を上げるために大切なポイントとなります。
特に6の「継続的な学習とアウトプット」は、エンジニアとして年収を上げるために大切なポイントとなります。
効果的なアウトプット!
・QiitaやZennなど技術ブログへの記事投稿
・Github上で(個人アプリ開発を行うなどで)コミットを増やす(「草を生やす」と呼ばれる)
・TwitterなどのSNS上で情報発信
・connpassなどで勉強会に参加して登壇
・Udemyなどで講師として動画教材を投稿
・Youtubeなどで技術動画を投稿
優秀なエンジニアであってもネット上で不特定多数の人が閲覧できる情報が無ければ、その人の実力を図ることが難しくなります。
日頃から上記の様なアウトプットを継続することで社外などから採用のスカウトを受けたり、副業の依頼が舞い込んできたりする可能性が高くなるため、インプットだけに固着せずにアウトプットも併せて行っていくと年収を徐々に上げていくことが出来るでしょう。
もちろん、アウトプットをすることで所属している会社からの評価が上がる機会も増えるため、転職や副業をしなくても年収を上げることは可能です。
またアウトプットを続けることで将来的にはフリーランスになったり、自分で起業したりなどといった選択肢も出てくるため、中長期的に見ても恩恵があります。
iOSエンジニアとして年収を上げるためには、アウトプットし不特定多数の人が閲覧していただくスキルを磨くことが大事です。
iOSエンジニアの将来性!
iOSエンジニアは、新しくスキルを習得するときには「今稼げるのか」という問題だけでなく、「これからも稼げるのか?」という視点が重要です。
かつて駅の改札で切符を切っていた駅員さんのように、「消滅するポジション」は世の中の流れに合わせて必ず発生するため、常に近未来予測が必要になります。
iOSのシェアはここ数年横ばいが続いています。日本ではほぼスマホが行き渡り、シェアも落ち着いた印象です。
では頭打ちになるか?といえばそうではありません。


スマートフォンゲーム市場!
スマートフォンゲームの成長率は、iOSとAndroidの両方で急速に拡大しています。
スマートフォンゲーム市場の成長率
・2020年には、スマートフォンゲーム市場は世界中で約950億ドルの市場規模に達しました。
・2019年から2024年までの予測によると、スマートフォンゲーム市場の年間成長率は約11%に適応しています。
・2020年には、iOS App StoreとGoogle Playの両方で、ゲームカテゴリが最も高い収益を上げています。
・2020年には、iOSとAndroidの両方で、最もダウンロードされたアプリの中で約3分の1がゲームでした。
※これらのデータから、スマートフォンゲーム市場は引き続き成長しており、iOSとAndroidの両方で高い人気を誇っていることがわかります。 特に、スマートフォンの普及率が高いアジア市場では、スマートフォンゲーム市場の成長が特に傾向にあります。
スマートホーム市場!
身の回りのサービスを見ていただければわかりますが、まだスマホアプリ化されてないサービスはたくさん存在しています。
スマートホーム市場におけるスマートフォンアプリの影響に関する主な統計データ
・2020年には、スマートホーム市場は世界中で約780億ドルの市場規模に達しました。
・2021年から2026年までの予測によると、スマートホーム市場の年間成長率は約13%に適応しています。
・スマートホーム市場において、スマートフォンアプリは、制御、監視、自動化などの機能を提供するために使用されています。
・主なスマートホームアプリとしては、Google Home、Amazon Alexa、Apple HomeKitなどがあります。
・スマートホーム市場における主要なプレーヤーには、Google、Amazon、Apple、Samsungなどがあります。
ユーザーアプリは、スマートホーム市場においてますます重要な役割を果たしていることがわかります。今後も、スマートフォンアプリによるスマートホーム市場の成長が続くことが予想されます。
Webアプリやホームページしか無いサービスも、これからスマホアプリ化を迫られます。
また、今後作られるサービスの多くはスマホファーストで設計されるでしょう。その場合に優先されるのは「iOS」であることは間違いありません。
更にiOSエンジニアの仕事は新規開発だけではありません。既存のサービスのアップデートや保守、機能追加など既存の仕事も残りつつ新しい仕事が増えていきます。
現在だけでなく将来的にも非常に需要が見込める職業であり、スキルです。